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2019.6.10-6.23

Area Park

写真の路 —宮城県でアルバムを拾う—

Area Park  [写真の路 —宮城県でアルバムを拾う—]
Area Park  [写真の路 —宮城県でアルバムを拾う—]


 数日間続いた原因不明の頭痛が止まってどれくらい過ぎただろう。
35度を超える猛暑に支配されたこの夏がようやく終わろうとする頃にやってきた台風13号の到来は朗報だった。
空は雷で地をおびやかし、分厚い雨が人々の足取りをのろつかせる1週間だった。テレビではお約束のように、「日本東北地震発生から6ヶ月後」というテーマでどの放送局も多様な番組を放映していた。
しかしテレビ番組の特性上、地震後の日常生活において変化した姿やわざと希望や感動を与えようとしたわざとらしい設定により電波を無駄にしているように思えた。
来年の3 月11 日になればもう少し、ましな番組を見ることが出来るだろうか。
かねこ(父)とかねこまり(娘。生存していれば60 歳前後)の人生をひとかけらでも類推してみるための糸口はどこにもなかった。
何万人もが死に、消えていった場所で、血も繋がっていない人間がアルバム一つ頼りに人ひとりの人生を逆推測するなんていう行為はそう生易しいものではないと思った。
 しかしアルバムを発見したその日から個人の作業での地震地域の撮影よりこのアルバムの主人公に対する情報や好奇心にかき立てられて月に一度は宮城県の北部や岩手県の南部に足を運んだ。
東北高速道路を走ってみるとどうしても福島を通ることになる。
福島に位置するサービスエリアには他に比べて人がだいぶ少ないように見える。
ここ最近では誰も体験したことのない放射能に対する恐怖が人々の余裕さえも奪うようだ。

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