2026.03.30 - 2026.04.05
飯田エリカ
美しき異端 – The Beautiful Heresy
― 破壊は祝福のかたちをして顕在し、圧倒される美は秩序の外で息をする炎である
この作品は“異端の女たち”を美しい女の姿をした妖怪をモチーフに現し、美が秩序を壊し、世界を再び目覚めさせるヴィジョンを描く。
妲己、女郎蜘蛛、雪女――彼女たちは神から人間へ警鐘する
人が大いなる自然に傲慢になり破壊しようとも
世界は終わらず、再生していく
美しき異端のヴィジョンを脳裏に焼き付け、惑わされ、畏れよ
そうして絶望の闇に灯火が浮かぶのだ
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少女写真家・飯田エリカは「美しさとは何か」を考え、2024年12月から作品をZINE 「MiX」として発表し続けており、5作品目となる「MiX vol.4 美しき異端 – The Beautiful Heresy」を発表する。
飯田自身が現代魔女であることのウィッチクラフトのアート・実践でもあり、季節や古代からある女神、日本の神話・民話などから着想を得て、夢やトランスワークのなかで見るヴィジョンを形にします。
本作は美しいと謂れる妖怪の妲己・女郎蜘蛛・雪女をモチーフに「畏れを抱く美しさ」を写しています。
西洋でのfairy、妖精はロマン主義によってティンカーベルのような可憐な存在のイメージが定着しているが本来は日本で言い伝えられている妖怪のような畏れられていた存在である。アイルランドの人々は彼らを「良き隣人」と呼び、畏れながらも良き存在とすることで精霊であり、神の使いでもあり、先祖の霊でもある彼らと付き合ってきた。
日本での妖怪はどうだろうか。数多の民話や伝承に残され、創作物にも登場し、幼い頃から恐ろしい存在がここにはいるのだとあたりまえに触れてきている。日本のアニミズムはどんな宗教が台頭してきても淘汰されず、根強いものであるが都市に生活していると薄れてしまう。
零落した神が妖怪となったのならば___その存在が「畏れよ」とわたしたちに投げかけている
圧倒的に美しい女性の姿を美しいとされる妖怪と交差させてあらわし、傲慢たる人の自我や権威によって脅かされる人の権利を、女性の権利を忘れるな、なきものにするな、と警鐘する。
そこに浮かぶ微かな灯りを頼りに、わたしたちを繋ぐ糸を編み、この凍える世界を溶かすのだ
少女写真家
飯田エリカ Iida Erika
1991年東京都調布市出身。都立工芸高校デザイン科、日本大学芸術学部写真学科卒業
2013年少女写真家として活動をはじめる。
自らの少女時代の記憶をもとに今だからこそ写せる少女、女性を撮影した“少女写真“という表現を追い求め作品を制作。女の子たちのための写真活動を志している。 “誰にも見つけられないあなたを愛する“写真プロジェクト『I’m a Lover,not a Fighter.』や女の子を撮りたい女の子のためのコミュニティー「またたく女の子たち」を主催。 2022年より株式会社paraのCEOを務め写真展プロデュース制作、撮影サービスを展開。2024年12月よりZINE『MiX』シリーズを不定期で刊行している。